女性ライダーになりたくて~普通自動2輪免許取得までの道のり~その⑰
前回の卒検の次の日、早速補習を受けました。
指導員さんは、バイク大好きでとにかく優しいあのおじさま。
『とりあえず最後までいかないといけないのでね、検定中止にはならないように頑張りましょう』
そう言われて、ふらついた一本橋と急制動をひたすら練習しました。
その次の日、2回目の卒検。
とにかく早く乗らないと、全部忘れてしまいそうで怖い。
朝から緊張で震えたまま、検定の説明などをまた聞きます。今回のバイクの卒検は私1人。車の卒検も1人でした。
ちなみに指導員さんは、きみまろのような話し方のとて~も優しいおじさま。以前はバイクの教習もしていたそうです。
装備を身に付けて、ベンチで待ちます。
前回の通りにやって、急制動をきちんとやれれば大丈夫。前回だって、急制動がきちんとできてればきっと合格だったんだから(*^o^)/\(^-^*)
遠くを見ながら自分に言い聞かせます。
実はどっぷり乃木坂46ファンの私は、乃木坂46の曲で1番好きな「君の名は希望」を口ずさみます。
1人だからのんびり、自分のペースでいられる…。指導員さんも私の様子を見て、緊張しないでね、と声をかけてくれます。
バイクの脇に立ち、深呼吸。そしてヘルメットをかぶります。
チャリン。
なにかが落ちました。
ヘルメットの顎紐を簡単につけられる金属の部品が落ちていました。
なぜ今Σ(O_O;)!!
後ろについている、指導員さんが乗っている車にペコペコ頭を下げ、慌ててつけ直します。
すると指導員さんがやって来て、
『まだ検定始まってないからゆっくりでいいからね、落ち着いてね』
ホッとして落ち着いてつけ直し、ヘルメットをかぶります。
『良かったね、ちょうど肩の力が抜けたでしょ(^^)』
肩の力は抜けたかもしれないけど、変な汗はかいたかも(・・;)
自分のタイミングでスタートします。
右折して~、車が来てるから停止して、見届けたらスタート…。
少し進むと、後ろからクラクション。
あっ( ̄▽ ̄;)!!!
指導員さんが降りてきて一言。
『きらさぽさん、コース間違えちゃったでしょ。むこうで、坂道発進やらないといけないよね?』
あくまで優しく、慌てないでいいよ、と付け加えて話してくれました。
コース間違えは減点にはならないのです(  ̄▽ ̄)
一発目からコースを間違える自分に笑いつつ、落ち着いて戻ります。
坂道発進、クランク、スラローム…
スラロームは1、2、3…と数えながら、リラックスしてできました。
次は一本橋。昨日のようにやればできる!と言い聞かせてスタート。
お、お、できてるできてる。大丈夫!
と油断してたら、またバランスを崩し、脱輪しそうになりました。
おーちーなーいーぞーーー(○_○)!!
ものすごい力業で、今回もどうにかクリア(笑)。
ここまで来たらあとは急制動を残すのみ。
昨日と同じ失敗は繰り返さない!と、停止線にいるうちにやるべきことを整理します。
発進、ギア上げて、十分加速!ポールを過ぎたらアクセルを離してブレーキに集中!!
………
しばらくしてもクラクションは鳴りません。
斜め後ろを振り向くと、指導員さんがニコニコ笑ってうなづいていました。
ゴールまで到着し、ギアをニュートラルにいれてバイクを降ります。
最後にスタンドを立てるのを忘れずに…。
以前、100点中95点で帰ってきたのに、スタンドを立て忘れてバイクを倒し、不合格になった人がいたそうです。
終わった……!
と達成感を味わうのもつかの間、指導員さんに助手席に乗るように言われました。
『よく頑張りましたね。一本橋よく耐えたね!タイヤ、3分の2は落ちてたよ(笑)。スラロームも一本橋もタイムは合格です。最後の急制動もとても良かったですよ。見事な走りでした。
これから、スピードを出しすぎないで安全運転を心がけてね(^^)』
誉められ過ぎて放心状態だったけれど、我に帰って聞いてみました。
「あの~、合格ってことなんでしょうか?」
『ん!?ん~、どうだろうね~(^^)』
スッキリした気持ちで電光掲示板の結果を待ちます。
ついたついた!私の番号~( ;∀;)!!!
今日車の卒検だった若者も合格らしく、電光掲示板を写メしてました(笑)
長かった教習も今日で終わりになりました。
アンケートに、心に残った指導員さんの名前を書き(ほんとは直接会ってお礼がしたいところなんだけれど)、皆さんにお礼を言って帰宅。
疲れたけれど、1回目の卒検とは違う清々しさがありました。
無事、免許取得!
いつかツーリングのもようとか書ければなーと思います。
長くなりましたが、見てくれてありがとうございました(*^^*)