女性ライダーになりたくて~普通自動2輪免許取得までの道のり~その⑯
教習のはじめのうちは、夢でもバイクに乗ってました。
途中から夢に見なくなって、また昨夜、バイクに乗る夢を見ました。
頭のなかが卒検のことでいっぱい。
合格したら、なに食べよう?
不合格だったら、旦那になんて言おう?
落ちるつもりもないけれど絶対の自信もないわけで…。
教習の説明を聞く頃はドキドキしなかったけれど、いざいつものように装備を身につけたら緊張がマックスで落ち着きません。
今日のバイクの卒検は、大型1名普通2名。なんと全員女性!
女性がわりといるなーとは思ったけれど、まさか卒検に男性がいないとは思ってませんでした。
「大型、すごいですね~」
『普通ももってるんですね?じゃあ余裕か(笑)』
『いやぁ(^^;普通二輪とるときに一本橋で脱輪してるんで、それがトラウマなんですよ~』
とか会話したり…。二人とも私より若いです。
大型の方が1番にいき、特に問題なさそうに戻ってきました。
次は私の番。ガチガチに震えながらバイクに向かいます。
坂道発進、クランク、スラローム…
苦手ではないけど、緊張する一本橋。
ひと呼吸して向かいます。
すると、いつもならなんの問題もないのにやっぱり緊張してるのか…体が左右に動いて、フラフラに。
落ちるわけにいかない!と、根性のみで橋の上に残ることに成功(・・;)
ふぅ、危なかったぜ…(-_-;)
そして最後の急制動。
素早く3速まで上げて、40キロまで出してフロントブレーキ!
…なんかいつもよりスムーズに停まった…?
すると、右後ろに停まった指導員さんの車からクラクションが。
『あのねぇ、ちょっとスピードが足らないの。ポールを過ぎると同時くらいにランプ(40キロ出てる合図)がついてるから、それまでにもっとスピード出して』
もっとスピード…よし。
急制動はやり直しをすることができるのです。
『一周ぐるっと回って、もう一回ね』
そう言われて、もう一度走り出します。
本来なら信号で左折してすぐにギアを変えてすぐ加速、なんだけれど、ぐるっと回るなら3速のまま入れるので楽かも!
ブイーンと加速して最後のコーナーを曲がって…
あれ?コーナーに入る前に減速しないと減点かも??
そう気づいたのは最後のコーナーを曲がる直前。
ここで、急に減速をしてしまいました。
コーナーで減速してしまったらそのあと40キロまで上がりきるはずがなく、スピードを出せた実感がないまま急制動。
すると、指導員さんが乗った車から指導員さんが出てきました。
『やっぱりね、スピードが出てない…。もっともっと加速しなきゃ。検定中止になるので、バイクから降りて車に乗ってください。申し訳ないね』
なんともいえない空気が流れます。
どうにかバイクから降りてしばらく立ち尽くしていると、バイクを動かす役目の指導員さんが来て、ボソッと「じゃあ、車の方にね…」と。
車の中には、私の次に検定を受ける方が。
合わせる顔もないけれど、私が無事に運転を終えて弾みをつけてあげたかったなぁ…。
泣きたいのをこらえて、次の方の運転を見守ります。
次の方の運転は無事終了。
『1週間以上乗ってないけど、どうにでもなれって思ってるから結構緊張してないかも(笑)』
と話していたので、そのとおりにできたのかな?
そんなわけで、私だけ先に帰ることに。あとの二人は合格発表待ちです。
でも二人は無事最後まで乗れたから、きっと合格でしょう。
何回思い返しても悔しい。
でも次は同じ事を繰り返さないように頑張ります!
次回は補習を挟んで、2回目の卒検です。